子どもたちからの質問で
いつもTOP3に入るくらい多いのが
「ピッチはどうやって合わせるのか?」
というものです
*ピッチとは音の高さのこと
ちなみに 音程は 2つの音の高さの隔たりのことで インターヴァルともいう
こうゆう質問がくると
真摯にアンサンブルに取り組んでいるんだなぁと嬉しくなります^^
アンサンブルは調和という意味🌿
「調和」とは矛盾や衝突などがなく まとまっていること
今回はクラリネットのピッチ合わせで
ユニゾン(同じ音,完全一度のこと)
に特化して書いていこうと思います✏️
ピッチが合っているのに他の人と音が混ざらない,最初だけピッチが高い,一度合ったのに持続しない,何をしてもずっとピッチが高いor低い😢等のお悩みもよくありますが 奏法やソルフェージュも一緒に取り組んでいくと良いと思います
それでは
これまで私自身の経験やレッスンで感じたことを基に書いてみたいと思います✏️
《2stepで合わせよう》
よく聴けば合うわけではない‥
そんなに単純じゃなく 聴きどころがあるわけですね👂
そして ピッチをコントロールするテクニックも必要です
step1 合ってる? 高い? 低い?
まずはコレを聴き分けられるようにしよう!
例えば 吹奏楽のチューニング音=B♭を
合奏やパートで合わせるとき 自分の音が
①合っている
②高い
③低い
この三択問題となります☝️
合っていないと音が揺れる〜
ヴィブラートとは違う‥
なんだか三半規管に悪い感じ‥
* クラリネット初心者にとって
吹奏楽のチューニングの音は 難しい場合が多いので
1オクターブ下の音から始めるのが良いと思います
ココで問題発生🔥
自分の耳で聴いて分かる人は良いけど
分からない人はどうするの?
↓
↓
↓
↓
ハーモニーディレクター等
(まっすぐな音が出るものor誰かに吹いてもらう)
で B♭の音を鳴らしながら
その音をよく聴いて 頭の中で歌いながら
あるいは声に出して歌ってから
一緒に吹いてみる♪ここ大事!
⏬
👉チューナーで 自分のピッチを確認
👉高いときは自分の音が揺れる
低い時はその逆
よく耳を澄まして‼️
何回も練習して
徐々にチューナーを使わなくても
自分の耳で聴き分けられるように
トレーニングします♪
👇ひとりで練習するときはサウンド機能が付いたチューナーが便利です
💧💧💧💧💧💧💧
どうしても聴き分けられないときは
上記の練習を録音してみましょう♪(´ε` )
自分の声を録音すると 普段聴いている声と違っていて驚いた経験はありませんか? クラリネットも同じことがよくあって 自分が思っているピッチと 実際のピッチにけっこう隔たりがあるんですよね
(聴こえ方には骨伝導と空気伝導とあって‥‥ぜひググってみてください)
💧💧💧💧💧💧💧
step2 低くする/高くする
ピッチの高い/低いが分かれば あとは 低く/高くする
チューナーを使い 耳を澄まし 正しいピッチを目指す!
【ピッチを低くする方法】はいろいろ
①管を抜く
②空いているトーンホールやキィを押さえる
③アンブシュア(下唇•下顎)を緩める
④シラブルをO[オ]に近づける※
完全にO[オ]になると「音が開く」「ビャー」という音になるので注意😌
【ピッチを高くする方法】もいろいろ
①管を入れる
②押すとピッチが高くなるキィを探す
③アンブシュア(下唇•下顎)を締める
④シラブルをi[イ]にする※
①の方法は 主にチューニングの時ですね
クラリネットで 演奏中に管を抜く/入れるというのは 何小節かお休みの場合にしかできませんから
②は替え指ともいいますが 運指によってはできない音もありますし できるけど音色に難ありだったり 前後の連なりで指の動きに無理があったりする場合もあるので注意が必要です⚠️
③④は 万能です🎉
いわゆるベンド・ダウン/アップを応用!
⤵︎⤴︎
最初は難しいですが アンブシュアの形はそのままに 下唇・下顎を緩める/締めます
どのくらい緩めたら/締めたら これくらいピッチが低く/高く変化するのかをチューナーで確認します
このテクニックは 柔軟性のあるアンブシュアづくりに一役買ってくれますし ハーモニーや微妙な音程コントロールには不可欠です
さ・ら・に
いや〜なリードミスが格段に減ります♪
道具は使いよう⚖️
チューナーってとっても便利です
でも
大事なのは使い方
人の感覚は毎日違っていますから チューナーで確認しながら
自分の耳を養っていきたいものです
ピッチが合うと
自分と相手の音がブレンドして
なんとも心地よい感覚になります
もう合わせたくて合わせたくてクセになる!?
まさにアンサンブル(調和)です🍊
もちろん☝️
ピッチが合う=良いアンサンブル ということではなく
良いアンサンブルをするために ピッチを合わせることは
大切な要素の一つだと思うんです
ここまできたら
あとは応用🎶
オクターブやハーモニー等
どんどん合わせていけば アンサンブルの楽しさが広がります🎹
※シラブルについては また機会があれば書いてみたいと思いますが すでにトランペットやホルンのプロフェッショナルな方々が 素晴らしい記事をたくさん書いているので ここでは割愛しています
よくクラリネットの世界で「口の中を狭く」というのは ざっくり言うと
舌の位置=シラブルのことです
最後までお読みいただき
ありがとうございました🎀